海苔の養殖
有明海に流れ込むたくさんの河川がたっぷりの栄養を運んでくれるため、
有明海は海苔の養殖に適し、とても質の高い海苔が採れることで知られています。
有明海に面した荒尾市も、海苔は特産品の一つ。磯の香り、味、歯ごたえも絶品です。
海苔の養殖の様子
海苔の養殖は、一年を通して行われます。収穫は冬が最盛期になりますが、海苔の胞子をつけた牡蠣殼を大切に春先から大切に育てていきます。
夏の終わりごろから海苔網設置用の支柱を建てる作業が始まり、10月ごろから有明海の海苔養殖漁場区画に一斉に海苔の胞子のついた牡蠣殻を海苔網につけて一斉に支柱を使って張り巡らされます。
有明海の秋の風物詩の一つです。
海苔の成長にあわせて摘採、乾燥され出荷されます。
荒尾干潟の海苔漁を動画で紹介
海苔の養殖での荒尾漁協の役割
荒尾干潟では古くからノリの養殖やアサリ漁が営まれてきましたが、近年、水質の変化による赤潮などの発生や、資源の減少などで漁獲量が減少しています。
そこで、荒尾漁業組合が中心となって1988年ごろから、干潟の耕耘や覆砂などの再生事業を行っています。
また、海苔養殖に対する細かな指導、海苔の養殖に欠かせない海苔の種苗培養、海苔網設置区画の整理、海苔の出荷の管理などを行います。
海苔の出荷前の生産者が収穫した海苔の等級を決定
等級は、海苔の品質検査員によって入札前に厳格に判断されて、品質の等級を決定しています。
荒尾海苔のブランディング活動
荒尾海苔の普及活動のため、地域のイベントなどでのPRを積極的に行なっています。
海苔の出荷時期カレンダー
海苔の出荷は、11月頃から3月頃にかけて出荷されます。
荒尾の11月から12月ごろまでに出荷される秋芽海苔は、柔らかく、香り高いとの評価をいただいており、全国で重宝されています。
全ての網を養殖するのではなく、約半分は海苔網ごと冷凍され、その年の12月、翌年の1月にかけて海苔網をもう一度張ったのち、1月から3月ごろまで収穫・出荷されます。
荒尾の海苔は、全体的に風味が高く色もよいため、デパートなどの高級食材店での取り扱いも多く、品質が高いと評価されています。
海苔のおいしい食べ方
みなさんは海苔をどのように食べていますか?海苔は海藻の一種なので栄養価が高い食べ物で昔から重宝されてきました。
髪の健康を保ったり視力低下を防ぐとされるビタミンAをはじめ、美肌に欠かせないビタミンCや、食べたものをエネルギーに変えるビタミンB1・B2といったビタミン類が豊富。ちなみに海苔に含まれるビタミンCは熱に強いので、他の食品と違って調理しても破壊されません。そしてカルシウムは牛乳の約2.5倍、コレステロールを低下させる作用が期待されるEPAやタウリン、がん予防に効果的とされるβ-カロチンも豊富です。食物繊維も豊富で1/3は食物繊維です。
海苔は食べる前に、軽く炙ると香りがたち、海苔本来の香りを楽しみながら食べることができます。湿気ってしまった海苔でも簡単に佃煮を作ることもできます。
荒尾の海苔は、風味と味が良いことで全国に知られています。
潮干狩りイベント
荒尾漁協では、毎年ゴールデンウイークに観光潮干狩りを開催します。
荒尾産天然アサリの味は絶品です。ゴールデンウィークのお出かけはぜひ、荒尾漁協の潮干狩りにお越しください。
開催期間や時間、入漁料など詳しくはFacebookページでご確認ください。