荒尾干潟での漁業
荒尾漁業協同組合は、熊本県最北端にある漁業協同組合です。有明海に面しておりアサリ貝採捕、海苔養殖等の漁業が盛んです。
この荒尾地域では、最大6メートルの干満差がある国内最大級の荒尾干潟で、海苔の養殖業、天然のアサリ漁、マジャク漁を中心とした栽培漁業や、漁船漁業が盛んです。荒尾干潟は、平成24(2012)年6月に国指定鳥獣保護区と同特別保護地区に指定され、翌7月にラムサール条約に登録されました。
荒尾の海産物
アサリ漁
荒尾干潟で取れるアサリは今では珍しい天然100%のアサリです。
他の地域では、稚貝を輸入したりしていますが、荒尾干潟では天然にこだわり、大切な湿地の生態系を壊すことがないように心がけています。
マジャク漁
荒尾干潟で行うマジャク漁は、4月ごと10月ごろまで行われます。毎年7月頃、夏の風物詩となっている「荒尾市マジャク釣り大会」を荒尾漁業協同組合と市が協力して開催しており、毎年1000人を超える参加者が県内外より集まり、荒尾市の名物イベントの一つとなっています。
海苔の養殖
有明海で養殖された海苔は、「有明海苔」として全国でも有名です。全国の海苔生産の4割は、有明海産の海苔が占めています。荒尾でも干満の差が大きい遠浅の地形を利用して、ノリ養殖は現在も盛んに行われ、アサリと並んで、荒尾干潟の主要な生産物の1つです。